明大前の和食店が描く、『世田谷区を通る鉄道①』

2018/04/26
世田谷区の路線図

明大前の和食店が描く、『世田谷区を通る鉄道①』

 

こんにちは。

世田谷区松原で和食店『身ノ程知ラズ』を営む店主・千場です。

 

私は、小田急線の祖師ヶ谷大蔵駅が最寄りの、世田谷区砧に住んでいます。

南側には都内有数の規模を誇る砧公園があり、周辺は低層住宅中心の街並みで、犬2匹を飼う私にとって非常に恵まれた環境だと感じています。

また、普段バイクで通勤している私は恩恵を受けることはあまりありませんが、小田急線の複々線化で2018年3月に行われたダイヤ改正で、なんと祖師ヶ谷大蔵駅にきゅきゅきゅ急行が止まるようになりました。

ダイヤ改正により恩恵を受ける駅とそうでない駅がありますが、今回祖師ヶ谷大蔵は完全に前者となりました。azs。

 

前置きが長くなりましたが、今回は世田谷区内を走る鉄道について触れたいと思います。

 

区内を走る鉄道は、田園都市線、世田谷線、小田急小田原線、京王本線、京王井の頭線の5路線があります。

これらの路線を経営するのは、東急電鉄・小田急電鉄・京王電鉄であることは周知の事実ですが、太平洋戦争前後の数年間、一つの会社だったことをご存知ですか?

もうちょっと詳しく書くと、京急・相鉄・井の頭線(当時の帝都電鉄)も含めて「大東急」と呼ばれた時代があったんです。

もともと別々の会社だった各社が、当時施行された法律(陸上交通事業調整法)に基づき合併・統合されたものであったため、旧会社毎の従業員が分離独立を求める動きが活発化しました。

その後、多少の再編(小田急傘下だった帝都電鉄(井の頭線)が京王電鉄の所属に、東急傘下だった神奈川中央乗合自動車(現・神奈川中央交通)と箱根登山鉄道が小田急の傘下となった)があったものの、合併・統合前の体制にほぼ戻ったのです。

今では全く想像の付かない時代があったんですね。

 

前述の「大東急」の中心となった、現・東急電鉄について深堀りします。

20世紀初頭、理想的な住宅地開発を目的に渋沢栄一らによって立ち上げられた「田園都市株式会社」を始祖とし、現・東急不動産とともに田園都市開発に貢献した会社です。

ざっくり言うと、田園都市株式会社が土地造成、東急不動産が宅地開発、東急電鉄が鉄道の建設・運営といった役割分担ですね。

これにより東急ブランドが名実ともに確立され、今でも東急沿線の地価は高水準でブランド価値も高く、常に人気エリアにランクインしています。

世田谷区外ですが目黒区の学芸大学や自由が丘や大岡山、世田谷区内だと駒澤大学や用賀や二子玉川は、洗練された街の代表といってもいいでしょう。

そんな中忘れてはいけないのが、東急世田谷線です!

都電荒川線を彷彿とさせるローカル感。三軒茶屋での田園都市線との乗り換えは、なんと改札外。線路も草でボーボー。車両は2両編成、ワンマン運転。

23区内にありながら、時代に取り残された感が味があってとても良い。

沿線には、吉田松陰で有名な松陰神社や、招き猫で有名な豪徳寺、スーパーマーケット界の雄・オオゼキの創業地である松原があるんです。

もっともーっと注目されてもいい路線、東急世田谷線。

忘れてはいけませんよ。

 

次回は、「世田谷区を走る鉄道②」です。

 

明大前で和食なら身ノ程知ラズ

03-6883-9777

https://minohodo-shiraz.jp/

世田谷区松原2-29-17 ルミナス松原1階